むすび 2
むすびの2回目は、「にな結び」に取り組みます。
「にな」って?とまず思ったのですが、じつは、「貝」の名前で、
日本特有の結びの名称の付け方のようです。
さて、今日もたくさんの結びに出会います。
まず、「あげまき結び」が実際どこにあるかの画像でみせてもらいました。
「お相撲のところ!」「神社かな...」「あぁそういえば、みたことあるかも。」
歌舞伎に詳しい関根さんからは本物の結びの飾りを間近で見せてもらいました。
何気なく見ている中にも、結びが存在していること、観察につながりそうです。
次に結び方の図の色塗りを試してみました。
結びは平たくみえて、じつは立体構造になっています。
上下上下に交差しているところを色を塗りながら、結びの構造を感じてもらえたらいいなと。
「れんぞくひとつ結び」
人助けのためになるひとつ結びを、一気に数個の結び目にすることができました。
手品のようでもあり、引っ張った瞬間、できあがった結び目に驚きと笑顔。
「けまん結び」
そうとう複雑に見える結びも、よくみてみると、れんぞくひとつ結びに
つながっているという発見。できあがると、「かっこいい」という声も。
「あ、ブランコのもつとこに似てる!」そう、鎖のようにつながる「にな結び」。
昔のお姫様の髪飾りにもあり、実際に頭に飾らせてもらうと美しく、
その結びを身につけさせてもらったり。
大きいお部屋に移動して再び登場のかじがらを二つの輪を重ねた「かこ結び」でつなげて、
「何か」をつくりました。ハシゴ?かべ?イカダ?とにかくつなげていき、
「何か」はできあがり、おおったり、かついだりと体を使って味わいました。
結びの回、2回共に最後に名前をつけてみました。状況に応じて、名前が変化する結び。
「にな結び」と名付けられた時には、貝への信仰の願いがあったのかな。。
そんなことを思いながら、みんなの結び名付けを楽しみました。
制作はその途中にいろいろな試みがありますが、結びは、まさに体感実験でした。
難しかったり、それぞれに興味の示し方の違いもあるかなとも思ったけど、
ゴールを目指すことより、よりその実験過程を楽しむことにしました。
最後に名前をつけて親しんだり、いろいろな角度から、結びを感じられるよう、
関根さんと一緒に考えてもらったカリキュラムでした。
結んで、ほどいて。一本の紐に戻るということの奥深さを知るきっかけになり、
今月取り組んだ2回の結びの経験が、すこしでもみんなの記憶になることを願ってます。
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