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むすび

今回、特別なカリキュラムを結び研究家の関根みゆきさんと考えました。

二角形の結びのカリキュラムは、結びの根源から迫ってみます!


まずは、いろんな動物の手を観察して、「結べる手」を探します。

「こわーい、この手。」「ちっさい親指。」たしかに、動物の手を観察する機会は珍しく面白い。

親指が短い他の動物と違って、人間は親指が発達して結ぶことができるようになっているのだそう。

「本当に4本じゃ結べないの?!」「親指使わないでやってみよ。」

と早速実験する子たち。なんだかんだ、結びに必要な親指の重要性を知れたかな。




結びの基本といえば、「ひとつ結び」この基本の結びに着目してみるというのが今回の主旨。

ひとつ結びの発展系で、つぎに「つなぎ結び」に挑戦。

今回使ったパラコードを切る。これにも学びが。

セロテープでとめてから切ると、ひもがほつれないという知恵を教わりました。

(ところが、先日紐の解体観察をやったからか、、ひもを解体することにみんな夢中。。。)

2本のひもの端にひとつ結びを作り、そこにもう一つのひもを通したものを両側に作ると、

ひもが行ったり来たり、長くなったり、短くなったり。つなぎ結びが長さを調節ができることを体感しました。

一気にひとつ結びが何個もできる技は、まるで手品!(みんな覚えられたかな?)




今度は、広いお部屋に移動して、結びの体感実験。

まずは、たくさんのひもを見せてもらったら、言うまでもなく、早速ひもの引っ張り合いっこが始まりました。

ひものままだと、するっと手からぬけてしまうけど、結びをつけたら、途端に強くなる!ことを実感しました。





今度は、椅子にひもを巻きつけ、陣地づくり。紐がピンとはることで測ることにつながったり、役に立つことも。

二角形で度々登場するかじがらのたばねる方法も試してみました。

とにかく、みんなは体を動かし、おおはしゃぎで、結びを体感してもらいました。





つづいて「この結びはどうやってできるでしょう!?」

「あげまき結び」という完成した結びがどうやって結ばれているのかを考えました。

結び方だけを教わるだけでなく、その過程を考えたり観察したりすることも貴重な経験です。

今度は、どこで結びを目にするのか、、そんなことも考えられたらいいです。





最後は、お話を聞いてもらいました。

「昔、川で溺れていた人たちがいました。

そこにたくさんのロープが投げられ、たすけようとしましたが、

ひとつ結びが結ばれていたロープをとった人だけが、助かった。」

という本当のお話を聞くと神妙になった子供たち。

川に入る前に、ロープを持ってそこにひとつ結びを作っていてくれて、

いざという時、頼もしい二角形の子供たちを想像しました。


結びの呼び名は、使う人や国によってそれぞれに存在することも学びました。

ということで、「自分で結びの名前をつけてみよう!」

するする結び、命むすび、こぶむすび、変長結び、あゆむすび、、、、

自分流の名前で、結びに親しんでくれたらいいなと思います。


こどもたちが結びに一番近いのは、「くつひも」。

今時は、くつひもも結ぶことが減ってきました。

結べるかの問題もありますが、ほどけた時のことも危惧していることもあるのだとか。

危機管理も大切なこと。でもその前にほどけた時にみんなが結べるようになって、

危惧していることより、結びには、それを超える役に立つ技がある。だったらいいなとも思いました。


人間だけができる手技が人間にとって大きな財産だと感じてくれたらという願いを込めた

盛りだくさんのカリキュラムでした。次回もお楽しみに。

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